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10月初旬に開催が迫る第6回Startup Weekend 浜松|審査員のエクサウィザーズ取締役坂根氏はいったいどんな人?


10月5日より3日間に渡って開催される第6回Startup Weekend 浜松。Startup Weekendとは、全世界で4,500回以上開かれ、36万人以上が参加している、米・シアトル発のスタートアップ実践イベントです。この記事では、開催が迫ったStartup Weekend 浜松の更なる魅力をお伝えするべく、今回のStartup Weekend 浜松の審査員の1人である坂根 裕 氏にインタビューをしながら、同氏についてご紹介していきます。

坂根 裕 氏|プロフィール

1974年生まれの大阪人。株式会社エクサウィザーズ 取締役。2002年1月、静岡大学情報学部助手。2004年10月、静岡大学発ベンチャーとしてデジタルセンセーション株式会社を設立し代表取締役社長に就任。2017年10月、京都のAIベンチャーと合併し現職就任。技術開発部部長と事業開発部ケア事業部長を兼務。父の影響で3歳からプログラミングを始める。現場が必要としないシステム開発を嫌い、2015年の介護事業開始をきっかけに10週間の研修を受講し、ユマニチュードR認定インストラクターの資格を得る。大阪大学大学院工学研究科情報システム工学専攻博士前期課程修了。

目次

ー静岡大学情報学部に勤務されていた時に、静岡大学発ベンチャーを立ち上げたとお聞きしています。当時のことについて教えて頂けますか?

撮影:Jfr0595(Wikimedia Commons)


坂根氏:会社設立した2004年当時、世間は大学発ベンチャーブームでした。静岡大学内にインキュベーション施設ができ、入居者を募集していたので応募しました。理由は「研究する部屋が欲しかったから(起業ではない)」ですが、応募者のヒアリング会場に行くと、「この募集は研究ではなくビジネスです!」と大々的に紙に書いてあって焦りましたね(笑)当然ですが、部屋を借りると、「起業しますよね?」という流れになり、関係者で話し合った結果「やってみよう」と起業することになったんです。
3歳からプログラミングに携わっていた私の経験から、2004年に「デジタルセンセーション」という名前の静岡大学発ソフトウェア開発ベンチャー企業を立ち上げ、私が代表になりました。経営に関する知識も無く、目的も曖昧なままと、無知であるが故の勢いで起業しましたが、いまは一歩踏み出して良かったと思っています。

ー起業家と研究者、二足のワラジを履いていた当時のワークライフバランスはどうでしたか?

坂根氏:当時、大学教員が主たる仕事でしたので、基本平日夜や、休日を使っていました。「空いた時間でやり繰りできるのか」と勘違いされそうですので補足しますと、ソフトウェア開発には納期という〆切があり、「副業なので間に合いません、伸ばしてください」などの寝言は一切通じません。私は責任者でしたので、睡眠時間を削って開発し続けるということはよくありました。
その後、エンジニアとして卒業生を採用しました。開発効率が上がった一方で、人件費の支払いがこれほど大変なのかと実感しました。ソフトウェア会社の主たる支出は人件費ですので、仕事が回せなくなるとすぐにキャッシュが不足します。案件を早くこなすだけでなく、安定的に受注しなくてはいけません。自分の生活より、社員の生活維持が気になっていたので、個人的には、自身のワークライフバランスについて考える余裕は無かったですね。

ー現在はエクサウィザーズの取締役としてお仕事されている坂根氏ですが、エクサウィザーズはどんな会社なのでしょうか?

画像:エクサウィザーズ東京本社仕事をする坂根氏


坂根氏:エクサウィザーズは、先ほどお話ししたデジタルセンセーション社と、2016年設立のAIベンチャー、エクサインテリジェンス社が、2017年10月に合併して生まれた会社です。合併時30名ほどの規模でしたが、2018年末には100名を超える予定で急成長しています。
私は現在、取締役と技術開発部部長、ケア事業部長を兼任しています。技術開発部では、エンジニアとして開発することもありますが、エンジニアの採用と組織化に時間を使うことが多いです。
ケア事業部は、フランス生まれのユマニチュード®と呼ぶケア技法の研修を中心に取り組んでいます。研修で活用するITツールを開発するため、自ら10週間の指導者育成研修に参加し、病院や施設でのケアを含め全日程に参加、試験も受けてインストラクターの資格を正式に取得しました。今は、プロダクト設計や営業、組織作りなどを中心に時間を使っています。

ーエクサウィザーズで目指している世界観やビジョンについて教えてください。

坂根氏:情報技術を活用し、超高齢社会に代表される社会課題を解決したいと真剣に考えています。当社はベンチャーなのですが、いくつかの事業部が存在しており、各事業を人工知能などの情報技術で下支えしています。
例えばケア事業部では、ケアの学びを加速させるため、人工知能がケア動画に赤ペンを入れアドバイスする仕組みを開発しています。家族介護者向けに、これらのサービスを展開することで介護離職を減らし、介護費の削減も目指しています。

ー坂根氏の視点から見て、「研究」と「ビジネス」の違いは、どういったところにあるのでしょうか?

画像:2009年にデジタルセンセーション創立5周年記念シンポジウムで講演した際の写真


坂根氏:あくまで個人的な意見ですが、「何に向き合いながら仕事を進めるか」に違いがあると感じています。解決したい課題があり、そのソリューションを提案するのは、研究もビジネスも同じです。研究では、「課題解決に必要な機能や性能は何か」を中心に考えます。
論文は同じ分野の専門家に認められることで評価されますが、ビジネスでは、ソリューションを購入する顧客が存在し、彼らの共感が得られなければ売れません。開発したモノにだけ向き合っていてもダメで、ユーザーや顧客に向き合う必要があります。

ー研究者の方がビジネスに挑戦することは大変だと思いますが、これから坂根氏のように挑戦していきたい人に向けてアドバイスをお願いします。

坂根氏:これまでに無い新しいサービスを事業で扱いたい場合、顧客が誰なのかわからないことも多く、簡単なものではないと思います。お金を出してサービスを購入したいかという視点で評価されるため、非常にシビアであると言えます。
しかし、このような直接的な評価を楽しめるのであれば、遣り甲斐はあると思います。
研究でも事業でも、「大きな絵を描けるかどうか、それを現実にする行動力とネットワークが伴っているか」が重要だと思います。個人的には、ビジネスでなければ達成不可能なものは無いと思います。資金調達や人材採用の方法などは、研究とビジネスでは違うため、例えば私のように大学発ベンチャーの顔を持つことは、夢を実現するための選択肢が増えることにはなると思います。ぜひ頑張ってください。

編集部まとめ

「顧客の共感を得ることが大事」と語ったエクサウィザーズの坂根氏。これは、Startup Weekend 浜松の参加者のプロダクトを審査をする上でも、非常に重要なポイントなのではないかと思います。坂根氏のキャリアについて知りたい方や、坂根氏の審査を受けたい方は、ぜひStartup Weekend 浜松へご参加してみてはいかがでしょうか。

参加登録はこちらから

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