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技術とニーズをつなぐ新たなプラットフォームで世界に情報発信をする| PrmaCeed岩田代表にインタビュー


古くからものづくりの街として栄える静岡県浜松市で、技術とニーズをつなげ、新たな交流やビジネスを生み出すことを目指したプラットフォーム「浜松ものづくりプロジェクト」を作るために、東京から浜松に進出、「PrmaCeed Hamamatsu Laboratory」(所在:浜松市中区)を2017年2月に開設された、株式会社PrmaCeed(本社:東京都新宿区)の岩田代表に浜松市での事業展開についてお話を伺いました。

目次

岩田 彰人氏|プロフィール

1977年生まれ、東京都出身。東海大学卒業後に大手WEB広告代理店で不動産・ポータル・金融・教育業界のアカウント担当。2010年に株式会社PrmaCeed(プレマシード)を設立、通信制高校ナビをはじめとしたメディア事業とトレーディングデスク事業を展開。2017年に浜松を拠点とした「PrmaCeed Hamamatsu Laboratory」を開設、集まった人と技術とニーズが交わり、新しいサービスやヒト・モノ・コトを生み出すメディア「浜松ものづくりプロジェクト」をリリース。

浜松に拠点をつくったきっかけ

画像:PrmaCeed公式HPより引用

小澤:本日は東京に本社があるPrmaCeed(プレマシード)さんが「PrmaCeed Hamamatsu Laboratory(以下、Hamamatsu Lab.)」を開設した経緯や今後の事業展開など、読者が気になるトピックを中心にお伺いしたいと思います。
岩田:よろしくお願いします。
小澤:さっそくですが、東京生まれ東京育ちの岩田さんがなぜ浜松に拠点を置くことになったのか詳しく教えてください。
岩田:私自身は過去に仕事で浜松には数回来たことがある程度で、浜松とは縁もゆかりもありませんでした。弊社が浜松に拠点を置くきっかけは、合同会社simpleAさんです。
東京でsimpleAさんとビジネスをしており、前代表の金城さんから「浜松市が企業誘致をやっているから、取り合えず飲みに来なよ」と軽いノリで声をかけられたのが、きっかけです。
小澤:実際、浜松に訪れたときの印象はいかがでしたか?
岩田:最初は、コスト削減を考えて、地方拠点を考えていました。ただ、浜松って、人件費はそこまで安くなかったんですよね。理由は簡単でした。輸送機器を中心とした製造業が盛んな地域で工場が多く、仕事が多い為です。東京に比べれば給与水準は低いが、物価、生活環境を考えたら、実は恵まれた地域であるということが分かりました。
コスト削減という観点では、進出を断念しています。
ただ、一方で私が想像していた以上に面白い企業がたくさんあると思いました。
小澤:面白い企業とは具体的にどんなところでしょうか?
岩田:たくさんあります。例えば、自動車用のバネを作っている会社が実験用マウスの脳の毛細血管を止血するためのクリップを作っているとか。もともとバネを作っていた会社が、顕微鏡でないと見えない物を作っている。これを初めて知ったときはすごく面白いと思いました。
私自身、浜松の企業について知っているか?と言われたときにスズキ、河合楽器、ヤマハ、ヤマハ発動機、ローランド、浜松ホトニクスなど大手企業や目に見える製品を作っている企業しか知らない。
浜松には、輸送機器の部品製造で培った技術を生かして、医療、宇宙、航空など、様々な分野で活躍している企業がありました。
知れば知るほど、浜松には、日本一や世界一の技術を持つ企業がたくさんあったんです。でも、誰も知らない。物凄く、もったいない。それを世の中に広く知ってもらうことができたら、面白いことができるのではないか?
そこでうまれたのがWEBメディア「浜松ものづくりプロジェクト」です。

地方資産を活用し、地方の問題・課題を解決する媒介役に

画像:浜松ものづくりプロジェクト公式HPより引用

小澤:「浜松ものづくりプロジェクト」誕生の裏には、浜松のキラリと光る企業や技術を知ってもらいたいという、岩田さんの熱い思いがあったんですね。前後しますが、御社の主な事業について教えてください。
岩田:PrmaCeed(プレマシード)はWEB、インターネットを中心としたマーケティング支援企業として、自社のメディア事業、企業のメディア化支援事業、トレーディングデスク(運用型広告の運用代行)事業の三つをベースに事業展開をしています。
小澤:Hamamatsu Lab.では、どんな事業展開になるんでしょうか?
岩田:日本各地にある、知られていないが、実は優れた「ヒト・モノ・コト」、これを我々は地方資産と言っています。価値のある地方資産を「見つけ」てWEB、インターネットを使い、他の技術やアイディアと「つなげる」、「ひろめる」ことで、新しい価値の創出が可能となります。
また、地方には様々な課題があります。ヒト・モノ・コトを繋げることで、その課題を解決する糸口が作れないか。
今までにないことに試し、挑戦する、それを広めていく場所という思いを込めて、静岡県浜松市に2017年2月に Hamamatsu Lab.を開設しました。
小澤:Hamamatsu Lab.を開設後、同年11月にリリースされた「浜松ものづくりプロジェクト」に注目が集まっていると思います。
岩田:浜松ものづくりプロジェクトは、浜松の技術力に着目し、技術とニーズをマッチングすることを目指したユーザー参加型のメディアです。
小澤:私もユーザー登録させていただきました。浜松ものづくりプロジェクトには、今まで全く知らなかった浜松の企業がありましたし、浜松・遠州地方の情報ポータル「ハマラボ」には、飲食店、観光情報などがあり、仕事とプライベートの両方に活用できそうです。リリース後の反響はいかがでしたか?
岩田:現在は企業さんを訪問してコンテンツを作成している段階です。今まで浜松の企業さんを300社ほど訪問させていただきました。
小澤:300社もですか。
岩田:製造業の方が毎日やってる当たり前のことが、東京や他の業界の方が知れば「なんて面白いんだ!」と興味を持つと思いましたね。
地元の方にとっては何気なくやってる当たり前のことが、外の人には新鮮で価値があるからです。
そういったものをメディアとして掘り起こしていければ、盛り上がっていくんじゃないかと考えています。

長いスパンで考えた持続可能なコンテンツ作成


小澤:今後、Hamamatsu Lab.ではどのように事業展開をされていくのでしょうか?
岩田:浜松ものづくりプロジェクトをはじめとした地方資産、地方の問題・課題に特化したメディアを運営し、地方資産の価値向上、地方の問題・課題解決を目指していきたいと考えています。
地方でITを活用して、何か新しいことをやろうという人はいます。それぞれのコミュニティにキーパーソンとなる面白い方はいるので、そういう方たちと繋がって事業を展開していきたいです。
小澤:地方でメディア運営を展開するときの壁があると思います。例えばテレビや新聞・雑誌やローカルラジオといった従来の情報流通に比べ、WEBメディアに価値を見出してくださる方が少ないのではないでしょうか。
岩田:個人的には、現在、地方では経営者の世代交代の時期にあると思います。団塊の世代と呼ばれる60代後半の経営者から、40代前後の経営者に引き継がれている時期です。
世代交代の時期だからこそ、会社の中で「何か新しい取り組みをはじめよう」という雰囲気が生まれます。その為、弊社のメディア事業に対して肯定的な考えの方が多いですね。
近い将来ですとみなさん日本に注目が集まる2020年を目指して、情報発信の重要性を考えているのではないでしょうか。
小澤:確かにメディア業界は、2020年の東京オリンピックに目標を設定して海外向けのコンテンツ作成をしている流れがあります。
岩田:浜松には世界に通用するものづくりの技術がありますが、まだ浜松以外の地域に知られていない地方資産がたくさんあります。
埋もれている地方資産や、地方の問題・課題をを見つけ、繋げ、伝える、解決の為のきっかけ作りができる媒介役として、存在していきたいと考えています。

編集部コメント

地元企業や住民にとっては当たり前の技術は、外の視点から見ると価値の高いものが地方には多くあります。WEBメディア業界は2020年の東京オリンピックに向けて国内はもちろん、世界へを視野に入れたコンテンツ作成の流れにきています。「浜松ものづくりプロジェクト」は世界にものづくりの街である浜松を発信するプラットフォームになるのではないかと感じることができるインタビューでした。

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