「創業スクール」「チャレンジゲート」で起業家の挑戦をワンストップで支える、はましん流ベンチャー支援

投稿者 | 2018-03-26

ヤマハ・スズキを産んだ浜松の起業エコシステムを支えるには、やはり地元の金融機関の存在が欠かせません。1950年の創業以来「はましん」の略称で親しまれてきた浜松信用金庫は、そんな浜松経済をリードしてきた縁の下の力持ちと言えるでしょう。

浜松市が、いわゆる「ベンチャー支援」をはじめたのが2014年頃。今やベンチャーエコシステムの環境整備のハブとして機能している浜松信用金庫は、一体どのようにしてこの街を支えているのでしょうか。

※この記事は、Hamamatsu Startup News年間スポンサーである浜松信用金庫の取り組みを紹介を目的とした記事です。

「創業スクール」と「チャレンジゲート」の2軸で支援

ベンチャーエコシステムが成立しつつある都心では、スタートアップ創業期には、先輩起業家が後輩の起業家に対してメンター役やエンジェル投資家の立場で支援する環境が整ってきました。しかしながら、この環境を提供できている地方都市は、日本ではまだまだ少ないのが現状です。

浜松信用金庫が提供する「はままつスタートアップ創業スクール」と「はましんチャレンジゲート」は、そんな地方都市発ベンチャーの悩みを解決してくれる最適なソリューションとも言えます。

はままつスタートアップ創業スクールとは?

はままつスタートアップ創業スクールとは、浜松信用金庫が創業予定者に対して開催している、経済産業省中小企業庁認定の起業家支援プログラムです。8日間に渡ってスクール形式の講義をするほか、グループワークや企業視察体験を交えた講座を実施しています。

創業スクールでは、①共感 ②問題定義 ③創造 ④プロトタイプ ⑤テスト、という5つのプロセスを組み入れたデザイン思考に重点を置き、受講者同士が課題・問題を共有できる環境を整える工夫がなされています。出来上がったビジネスプランは、講師陣や中小企業診断士らにより入念なブラッシュアップを行います。

まさに、「痒いところに手が届く」充実したサポートを提供しているプログラムです。

はましんチャレンジゲートとは?

創業スクールが創業予定者向けのプログラムならば、はましんチャレンジゲートは起業家初心者向けのプログラムと言えるでしょう。

はましんチャレンジゲートは、約半年間に及ぶブラッシュアップ形式のビジネスプランコンテストです。輸送機器産業に頼っている浜松経済に刺激を与える新ビジネスを生みだすため、新たな挑戦に挑むチャレンジャーをサポートすることを目的として運営されています。

第5回目よりメンター制度が導入され、2次審査を通過した方を対象に、メンター陣によるビジネスプランのブラッシュアップも行われています。

最優秀賞の賞金は30万円。最終審査会に残ったファイナリストは、浜松信用金庫店舗での店頭大型モニターによる広告配信や、ビジネスマッチングフェアへの出展などが特典として授与されることになっています。

浜松のスタートアップエコシステムを影で支える辻村氏


浜松信用金庫のキーパーソンの1人といえば、今からご紹介する辻村氏でしょう。ビジネスコーディネーターとして年齢を跨いで人材やメンターを繋げる、浜松のベンチャー界隈を影から支える立役者として知られています。

ー生まれも育ちも浜松とお聞きしました。今までのお仕事や今やっているお仕事について聞かせて下さい。

辻村:もともと、「地元に帰って仕事したいなぁ」、と。はましんに入社してから8年間は営業店を2店舗渡って、ちょうど30歳の時に市内の産業支援機関である「浜松地域テクノポリス推進機構」へ出向することになって、そこで2年間、いわゆる「ビジネスコーディネーター」として情報提供をしたり、ビジネススクールを運営してきました。その中で、産業支援・起業支援に着目するようになり、はましんに出向から戻る時に、地域活性化に貢献できるような業務をやりたいと希望を出して、今に至ります。

私の仕事は、企業様が中長期的に事業を行う際、一般の融資などを行う営業店がサポートできない部分を支えることです。これは、私が浜松地域テクノポリス推進機構で産業支援について学んだ2年間の出向経験を活かせる仕事なんですね。

ー浜松信用金庫がベンチャー支援を始めたのはいつからなのでしょうか?

辻村:一番最初はチャレンジゲートですね。

浜松の産業自体は輸送機器産業が支えていて、ずっとこの産業がこの街を作ってきている。でも、ピーク時よりは事業所数や製造品出荷額も減少してきており、地域と共に歩む地域金融機関としては危機感を覚え、「10年20年先に、浜松という街の産業をはましんが支えて行くべきだ」ということで始まりました。その一環として、チャレンジゲート、そして創業スクールがあります。

ー辻村さんご自身のベンチャー支援への想いについて聞かせて下さい。

辻村:創業スクールにしろチャレンジゲートにしろ、参加したからといってプログラムの内容を全部マスターできるとは限らないんですけど、これらをきっかけにして自分で勉強したり、講師やメンターと繋がることが大切なのかと思っています。

創業しようと考えている人って、周りゴロゴロいるわけではないですし、同じような考え方を持っている人同士でネットワークを作ってもらって、壁にぶち当たったときに支え合える関係性を築けたらいいですよね。

チャレンジゲートは第5回からメンター制を導入しているんですが、なるべく参加者の起業家と近い立ち位置で関わってくれるメンターを選ぶようにしています。「ちょっと先を行っている先輩」ですね。伴走型で私たちやメンターと関わることで、事業が加速的に進む確実性も再現できたらなと思っています。

創業スクールで躍進した造園業の2代目社長

創業スクールやチャレンジゲートのプログラムを受けた方の中には、ベンチャー企業以外でも、2代目社長や第2創業フェーズの経営者も多く参加しています。株式会社田中造園の田中 貴輝2代目社長は、そんな創業スクールで活躍した参加者の1人です。

ーお仕事に関して教えて下さい。

田中:20歳のときに父に弟子入りしてから、この仕事は17年目になります。今は、父の事業を受け継いだんですよね。父は造園屋業を40年続けてきてて、2016年11月に法人化するタイミングで、私が2代目に就任しました。いわゆる、第2創業ってやつです。

事業としては、既存事業を継承しつつ、アメリカンガレージの施工販売代理店や雑草対策事業も行なっています。

ー創業スクール参加のきっかけは何だったのでしょうか?

田中:会社として財務面に心配があったので、勉強目的で創業スクールに参加することを決めました。あとは、時代が進んで庭に対するイメージが変わってきている中で、庭を少しでも楽しんでもらえるような活動をしていければな、という思いもあります。

ー昨年の創業スクールの *全国大会 ではベスト8に選ばれていましたよね。

*全国大会:全国各地で開催されている中小企業庁認定の創業スクールの上位入賞者が集まって行うビジネスプランコンテスト

田中:ありがとうございます。創業スクールでは、雑草対策事業の竹チップ「エルブガード」についてプレゼンしました。今、全国的に静岡も含めて放置されている竹林がものすごくあるんですけど、これを上手く有効利用したいなと思い作ったのがこのエルブガードです。実は竹チップって、土を露出させずに空気層を作ることで雑草の根を張りにくくさせる、雑草対策に期待が持てる自然由来の資材なんですよ。竹林問題と雑草問題を同時に解決できる点を評価して頂きましたね。

ー創業スクールで参加した1番のメリットは?

田中:自分の思っている経営と実際にやるべき経営の違いに気付けたことは大きかったです。自分1人でやっていたら、ビジネスプランのブラッシュアップ方法が分からないままだったので、参加してよかったなと。受講後はスピード感も出てきました。

創業スクールは、私みたいに第2創業で不安がある人や、新たに何かを始めたいという人でも、気軽に参加できるプログラムです。参加を検討している方には、年齢関係なくみんなで新しいことやっていこうという雰囲気で臨んでほしいなと思っています。

編集部まとめ

「創業スクール」と「チャレンジゲート」を通して浜松のベンチャーエコシステムを支え続けている浜松信用金庫。これから浜松で起業を考えている方は、ぜひ一度浜松信用金庫に足を運んでみて下さい。

▽浜松信用金庫のHPはこちらから