第6回 Startup Weekend 浜松レポート|全4チームのピッチ内容を紹介

投稿者 | 2018-10-09


週末の3日間を利用して、アイデアを形にするための方法論を学びながら実践する起業体験イベント『Startup Weekend浜松』。2018年10月5日(金)から7日(日)の3日間にかけて、静岡大学浜松キャンパスで開催されました。

今回で6回目の開催を迎えたこのイベント。本記事では、最終プレゼンの全4チームのピッチ内容をレポートします。

Startup Weekendとは、全世界で4,500回以上開かれ、約36万人以上が参加している、米・シアトル発のスタートアップ体験イベントです。1日目の夜に参加者がそれぞれのアイディアを出し合う1分間ピッチからスタート。参加者はハスラー・ハッカー・デザイナーでチームを組み、最終日の午後までに、ビジネスモデルを作り上げます。

▼Startup Weekend 浜松の背景や目的、詳細については、以下記事をご覧ください。



今回の審査員は、株式会社エクサウィザーズ取締役 坂根氏、グロービスファカルティ本部研究員・講師 小早川氏、株式会社TMAコンサルティング代表取締役 浅沼氏が務めました。

わくわく.com「就活生向けリクルートスーツレンタルサービス」


「世界中、どこでも気軽に旅行へ行けるように」という思いから、就活生向けリクルートスーツレンタルサービスを立案。スマホアプリで、起業やシチュエーションに会ったリクルートスーツを1回3,000円で借りられます。

就活生のリクルートスーツの使用頻度を考えたとき、レンタルのニーズがあると考えました。また旅行の荷物の中で、どういう要素が減らせるか?とアンケート調査を実施したところ、77%が「スーツが一番多い」と回答。荷物になるスーツを現地で手に入れられたらよいのではと考えました。

リクルートスーツは1着約5万円前後であり、学生は就職活動で2、3着購入するのが一般的。長距離移動により、スーツケースの中で皺がつき、大切な面接時に悪い印象を与えてしまう可能性も考えられます。そこで、移動先のコンビニやホテルでスーツを現地調達できるビジネスモデルにし、面接予定の企業の動向に合わせて最適なものを提供するとプレゼンしました。

30「VRレクリエーション」


リハビリテーションのモチベーションを高めるために、VRコンテンツを利用してリハビリをエンタメ化した「VRリハビリテーション」を提案。

浜松市内にある老人保健施設やグループホーム、病院を合わせると約200件の市場がある。この市場をターゲットに、機材をレンタルすることで収益化を図ります。まず、1週間のレンタルを通して使用感をつかんでもらい、各施設で採用してもらうという流れです。

リハビリテーションの課題として「モチベーションの維持ができないこと」が挙げられます。提供するVRコンテンツは、有名な観光地に加え、介護施設や病院の周辺地域、利用者の自宅付近など。オーダーメイドで四季折々の風景を作成し、利用者にリハビリテーションを楽しんで継続してもらうものです。リアルな映像を活用した、臨場感あるものを提供していきたいとプレゼンしました。

神山(こうやま)「聞き洩らし解決サービス」


人の聞き洩らしを解決する、音声文字起こしの超特急サービス。
音声データを4秒に分割し、文字起こしをして送信するまでに20秒。それを圧倒的人数による文字起こしで、超特急の納品を可能にします。

ライターが50分の音声データを文字を起こすのには、約3時間かかると言われています。同サービスなら、理論値で言うと、20秒で文字を起こすことが可能。Googleの翻訳機能を使い、人力でフィードバックして、文字起こしの精度を上げていきます。将来的には課金制にして、最終的にはバイトを雇わないサービスを想定しているとプレゼンしました。

直角「大学生を対象にしたカーシェア」


大学構内を発着所にした、30分300円のカーシェアサービス。大学生に特化することで、競合他社と差別化を図ります。

大学生にとって、車の需要があるものの、初期投資費と維持費にコストがかかります。また、レンタカーの利用をしようにも、大学周辺にはレンタカー会社がなく実用的ではありません。

そこで、大学の駐車場を発着所にすることにより、アクセスのしやすさを実現します。また、中古車ディーラーとの提携を検討。中古車ディーラー側としては、在庫で利益を得られるメリットがあり、利益は走行距離で計算します。大学生は車の購入によるコストが軽減されるとプレゼンしました。

最優秀賞はチーム「わくわく.com」が受賞!


審査員の議論の末、チーム「わくわく.com」が最優秀賞を受賞。代表の吉井氏のコメントは以下のとおりです。

「私自身はStartup Weekend浜松への参加は2回目です。前回は、優勝者が出ず悔しい思いをしました。今回、優勝できた要因はこのメンバーで“わくわくしたい”というひとつの目標に向かって動いたこと。それが最終的なアイデアに繋がったと思っています。」

メンバーからは、以下のような意欲的な発言もみられました。

「学生と企業をつなぐイベント企画を進めています。企業にスポンサーになってもらい、学生と企業が、濃い交流をできるような新しいコミュニティの場を形成する活動です。早い段階で起業したいなと思っているので、ここでの経験はぜひ活かしていきたいと思います」

2位はチーム「神山」が受賞。代表の神山氏のコメントは以下のとおりです。

「途中でメンバーが1人離脱したり、自分としては良いアイデアだと思ったものが却下されてしまったりすることもありました。最終的に文字起こしサービスになり、チームで一生懸命に考えながらできました。本当にありがとうございます」


3位入賞のチーム「直角」代表の豊田氏は、のコメントは以下のとおりです。

「今回でStartup Weekend浜松は2回目。前回は優勝チームが出ず、あまりStartup Weekendらしいこと、やらないといけないことができておらず、今回はリベンジで参加しました。チームの順位が3位だったのはとても悔しいですが、自分なりにやるべきことはできたかなと。私はまだ大学生。アイデアを形にするのが好きなので、今後こういった活動を学業や就職活動に活かしていけたらいいなと思います」


Startup Weekendの運営を支える学生ボランティアとして参加した小林氏は「裏側で人をサポートできて、とても楽しかったです」とコメントしました。

6回目を迎えたStartup Weekend浜松。前回は「優勝者なし」という結果に、今回も参加してリベンジを果たしたという参加者もおり、回を重ねるごとに参加者のモチベーションも高まってきている様子でした。

ここで得た知見を学業や仕事に活かす、そんなことを期待させるStartup Weekendでした。